キヨ

STAND BY ME ドラえもんのキヨのレビュー・感想・評価

STAND BY ME ドラえもん(2014年製作の映画)
4.6
<2014/8/10 ユナイテッドシネマ浦和>
ドラえもんのフルCGアニメ。正直見る前は「感動させる気まんまんで、あざといなー」と思っていたけど、見てから考えを改めた。
まずCGの完成度がすごい。監督が「ディズニーやピクサーとは違う方向性を目指した」というように、海外のCG映画と比べてなんか懐かしいような暖かさがある。キャラクターもCGなのに表情豊かで特にドラえもんの質感がすごい。最近でもアナ雪のオラフとかと比較してもなんというか「CGなのにぬいぐるみみたい」と感じさせるかわいさ。
ストーリーは有名なエピソードをひとつにまとめた、というもので少しまとめ感があるものの、いいものはいい、とても感動できる。見せ方もすごくうまくて、特にドラえもんが泣くシーンはどれも必見。あんなかわいいドラちゃんが泣いてるんだから、こっちも泣くに決まってる。ラスト、ドラえもんがのび太の寝顔を見ながらフェイドアウトしていくシーンは原作を越えてると思う。
泣かせるつもりまんまんの脚本と演出だけど、よくよく考えれば原作もありきたりな泣かせる話。それでも何度読んで泣けるというのはそれだけ話が素晴らしいことで、そう考えると泣かせる演出は原作の良い所を最大限に引き出してるということ。
涙する映画はいくつもあるけれど、涙が自然に頬を垂れる映画は久しぶりでした。漫画のように何度も見直したい、そんな作品でした。
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