Stroszek

イコライザーのStroszekのネタバレレビュー・内容・結末

イコライザー(2014年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

面白かった!!

ホームセンター従業員という設定をフルに活用。ハリウッド版『必殺仕事人』!!(ただ、ボブは金のためにやってるのではなく、どちらかというと義賊的。スペシャルゲストで登壇した京本政樹さんは、「竜(組紐屋の竜という役名)、一銭でもいいから金は取るんだ」と藤田まことさん演じる中村主水によく言われていたらしいので、その部分でこの映画とは大きな美学上の隔たりがある)

私が苦手でいつも眠くなってしまう「主人公が敵に半殺しの目に遭い、治癒の期間を過ごす」という中だるみ展開がなくて最高。

終盤のホームセンター場面、言わば主人公のホームで勝負してるわけで、数の不利はあれどそりゃデンゼルが勝つだろーとは思ったけど、「本当は怖い日曜大工工具」感があってスリリング。

デンゼル・ワシントンは終始修道僧のように生活している。ホームセンターやダイナーに宿る整然とした魂の話だ。

アントワーン・フークア監督。

[鑑賞メーターから転載]

2014年米。かなり面白かった。謎の過去を持つホームセンター従業員ボブ。搾取されるティーンの売春婦を助けたことから、ロシアン・マフィアに狙われることに。静謐で淡々とした生活描写と、効率的かつ容赦ない殺傷シーンがなんの矛盾もなく共存するのは、いまのデンゼル・ワシントンの渋みがあってこそだろう。暗闇の路地やダイナー、閉店後のホームセンターなど、ほとんど夜間に物語が展開するのも渋い。訓練と勤勉により人が成長する副筋もあり、単調な展開にはなっていない。「眠らない」主人公の過去には何があったのか。続編も希望。
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