これは面白いし良作。
絶対4DXで観るべき作品だな〜と思って調べてみるとこの映画の公開当時はまだ日本に名古屋、小倉、平和島と3館しか導入されてなかったんですね。今はあちこちにある印象だけど。（ちなみにMX4Dの初導入は2015年のため公開当時導入映館なし）
4D上映は時々とんでもなく相性のいい作品が存在して（個人的な過去の例：ファーストマン、フォードvsフェラーリ等）、映画館で観る大きな動機づけになるので、これからも増えることを祈るばかり。
肝心の中身ですが、いつもはクールでスマートなトムクルーズがバンバン死にまくるループもの。最初はやたら情けなくてどうしようもないトムが…という話。
この原作が日本のラノベで、ハリウッドで映画化されちゃうというのがまずグッとくる。映画化にあたって戦場や設定は地球規模に変更されていて見応えあり。
この映画で好きだった点は2つ。
まず、とにかく構成がいい。ある種のテンプレを活用し、説明不要になるようシンプルにした上で、上手い演技でストレスなくループを見れるようにしていてわかりやすい。飽きずに見せるそれぞれの演技力の高さよ。
あともう一つは、戦争の虚無感、無常感を強く伝えてくれること。ループするのでなおわかるのだが、その直前まで笑い合っていた人間が、本当にちょっとしたことで亡くなっていく。軽々しく潰えていってしまう命に、戦争の虚しさでやるせなくなる。
娯楽作としても、戦争映画としてもよくできている作品だと思う。
続編の構想があるらしいけど、製作費が高すぎて実現しないかもだとか。もしあるならば、次は4DXで観たい。
