モノクロ作品は『Roma』以来だったが、こちらの方が明るめだった？見やすい気がした。モノクロなのに、イーダの肌の美しさが質感まで、またポーランドの大地の悲しみも表現できていて凄いなと思った。
で、ストーリーだけれど、イーダのお話というより、ヴァンダのお話としての方が私にはしっくり来た。いろんな対比が白と黒の映像の中でも音楽でも出てくるのだけれど、ヴァンダとイーダの対比は歴史の流れに乗らされるしかない民としては仕方ないのだけれど、ヴァンダが強くあったことによる彼女の終わりとイーダの彼女の意思によって開かれた未来がまた対比的で印象に残った。
イーダはなぜ自由な生活を選択せず厳しい修道院での将来を選んだのだろうか。カトリックを批判するつもりは全くないのだけれど、どうしてかなと…。
