不死身兵士・幽霊戦車、酷く奇妙な戦争物語
粗筋がそもそも不思議だったのだが、ここまで大きく奇妙な方向に振れるとはちょっとばかり驚いている。
とは言っても、中盤以降かなり中だるみし、イリュージョンにつままれた状態にさせられつい意識を失いそうにもなった。要は単純に面白くはなかったということ。
ところが、最後の最期に「ドイツ第三帝国の総統」らしき人物が出てきて、彼のあの忌まわしき思想を聴かされることで謎が解けたような気がした。
・全身やけどを負いながら奇跡の回復を遂げたソ連兵。
・神出鬼没で無人操縦のようだが恐るべき破壊力を持つドイツ〝幽霊戦車”ホワイトタイガー。
・そして、ヨーロッパいや世界にとっても悪夢的人物、ヒトラー。
これらによっていつ果てることのない〝戦争のゴースト”を描こうとしたのかもしれないと。
つまり製作陣はこの作品を見た人間の深層心理に〝戦争ゴースト”に対する「何か」を植え付けようとしたのかもしれない。または単に視聴者を訳わからん状態へと幻惑させようとしたのか・・・
そんな愚説はともかく、終盤の奇妙珍妙な不可思議な終わり方に、なんだかんだ色々考えさせられた問題作。
002109