これは評価に迷ってしまう…。テーマ、キャスティング、ストーリー展開、冒頭のシーンに意味を持たせる演出などどれも秀逸で、すごく温度のある作品だと思いました。良作なので多くの人に観て、正義の残酷さや親子とは恋人とはなんなのかを感じ考えるきっかけとなってほしいと願う作品ですが、マイノリティにおける差別への苛立ちや悲しみが心に刺さるので気軽に再鑑賞するには少し躊躇してしまう。チャーミングな邦題と作品の温度、主要人物達のあたたかさの中で描かれる現実や世の中の厳しさが余韻として後を引くテーマ性の強い作品だと感じました。
