やや

チョコレートドーナツのややのネタバレレビュー・内容・結末

チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

私には合わなかった。
批判しかないので好きな方には申し訳ないです。


同性愛は自由だと思っているけれど、お世辞にも綺麗とはいえない青髭など、絡みを見るには絵面として少々キツいものがあった。
ただ段々とルディが母のように見えてくるし、歌声も良かった。

あらすじでマルコが亡くなりそうだとは予想していたものの、あまりにもな幕引き。
差別や障害者が虐げられて辛い思いをしている中で幸せを見つけたり亡くなったりする話を『感動作』と言ってほしくない。実話が元ならなおさら。
それを良い話だ感動できると泣ける人は、差別などされたことがない『普通』側の第三者でしかないのでは、と思ってしまう。

それでも3人が権利を勝ち取り幸せに暮らしたハッピーエンドであれば文字通り良い話で終われた。
誰も救われないマイノリティの話を、歴史を知るため、認識を改めるため、教育のために観て結果的に泣くのは良い。
ただ『感動作』として売り出すことに酷く嫌悪感を覚える。

私自身もLGBTでもなく障害もないので当事者の気持ちはわからない。本人達が感動作と謳っている可能性もある。
私のこの感想こそが差別であったり第三者でしかない目線なのかもしれない。が。

心から彼らのハッピーエンドを願って見ていたからこそ辛かった。
彼らを、私を、こんなにも苦しい気持ちにさせておいて『感動作』と推されていることに憤りを感じずにはいられない。
やや

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