ソラアユム

チョコレートドーナツのソラアユムのレビュー・感想・評価

チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)
4.4
ゲイ2人ルディ、ポールとダウン症の少年マルコの家族愛溢れる物語。しかし、幸せな生活は長くは続かなかった。普通の人とは違う彼らは、あらゆる問題に直面することになる。

『アイ・アム・サム』『クレイマー・クレイマー』など親権をめぐる法廷モノは数ありますが、この作品は一味違った。やはり、血の繋がらない同性愛者がダウン症の少年の親権を薬物中毒とは言え母親から奪うのは、不可能に近いんでしょうね。現実は残酷です。彼ら3人の過ごした時間はたった一年でしたけど、その関係は「家族」そのものでした。ルディの歌声と母性溢れる演技は本当に素晴らしい。

ラストシーンで、マルコがお気に入りの人形を抱きながら暗い橋の下へ姿を消していくのが何とも切なかった。予想を大きく裏切られた秀作です。