このレビューはネタバレを含みます
やるせない気持ちでいっぱいだ。
こんなにも愛おしく、切なく、悲しい気持ちになるなんて。
特に劇中の「Come to me」と共に流れる幸せそうな家族3人の映像を見ると余計に胸が締め付けられる。
私には想像が付かない1970年代のアメリカ。
きっとゲイにもダウン症にも、それ以外のすべてのマイノリティグループ達への理解は今以上に乏しく厳しい世界だっただろう。
もう正直ゲイとかダウン症とか関係ないだろう！
ネグレクトである母親に捨てられたマルコにとって、このポールとルディが一番の理解者であり、愛情をいっぱい注いでくれる存在だろうがっ！って強く思っても世間はそれを許してくれない。
そんな悲しみいっぱいの気持ちだけど、マルコにとってたとえ一瞬でも幸せな時間が過ごせて本当に良かったと思う。
差別や偏見という題材も併せ持つ作品だが、それ以上に”マルコというただ一人の存在が生きた証”を描いたこの作品を見れて本当に良かった。ありがとう。
