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チョコレートドーナツのkarmapoliceのレビュー・感想・評価

チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)
4.0
トラヴィス・ファイン監督アラン・カミング主演2012年アメリカ作品。舞台は1979年カリフォルニア。ショーダンサーのルディ、ゲイであることを隠す弁護士のポール、母の愛情を受けずに育ったダウン症の少年・マルコ、奇跡的に出会った3人の血が繋がらずとも深い愛情で結ばれた物語。

ゲイに関するストーリーや物語中に挟まれるゲイに関するエピソードにも殆ど何も感じた事が無く、自分はゲイのカップルには興味はゼロだと思っていた。しかしこのストーリーには珍しく凄く響くものがあった。

設定的に共感なんて全く出来ないし、むしろそんな事あり得ないだろうと思うが、序盤からアラン・カミング演ずるルディの活き活きとしたキャラクターに(不自然なのに)自然と入り込むことが出来たと思う。このアラン・カミングの演技ありきの作品と言っても過言ではないような気がする。

何だか始終この作品のゲイカップルを応援するような気持になれた。さすがに実話ベースということもあって、マルコの好きなハッピーエンドにはならなかったが、心揺さぶられるものがあったと思う。観て良かった。
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