当時、映画館で観たぶりに観賞。
マルコが家にやってきてお家ができて嬉しくて泣いてしまうところと、面会にきた2人のパパにお話をしてほしいと求めるところは涙が溢れた。
ルディとポールもマルコと過ごす中でどんどんパパの顔立ちになっていっているのが頼もしかった。
同性愛者差別の物語の裏側には、黒人差別の実態も訴えられていたことを初めて観たときには気付くことができなかった。
女性判事の、マルコが2人と過ごすことで同性愛者であることは隠さなくても良いという思考を持ってしまうことが問題である、というような旨の文章が忘れられない。そんなことはないのに、そんな時代だった。
マルコが大好きだったチョコレートドーナツは、マルコを亡くしたことで現れたルディとポールの心の穴を表現しているようだった。
マルコが大好きだったお話のようにハッピーエンドにしてあげることができなかったことを哀しみ、きっと2人のパパはずっとチョコレートドーナツを胸に背負って生きていくのだろう。