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プリズナーズのmomocosのレビュー・感想・評価

プリズナーズ(2013年製作の映画)
4.5
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督にサスペンスの帝王の称号をあげたい。黒沢清監督が「ヒッチコックはミステリーじゃなくてサスペンスの人だ。ミステリーではポランスキーがもっと評価されるべき」と言ってましたが、画面に満ちる緊迫感や気配(のようなもの)をサスペンスと呼ぶのなら、ピカイチでしょう。次作の「複製された男」も期待値上がっちゃいます。

何度も映されるフリーメイソンの指輪や、おヒューが唱える主の祈り、豚の血に蛇とかそれっぽい儀式…とばらばら目につく宗教的なモチーフは、キャラクターの性格/性質を表すアイコンなのかな、みんな違ってみんなプリズナーズってこと?くらいにしか理解できなかったので、観たあと翻訳サイトとか分析サイトを読み漁ってしまいました。

でも説明過多でないところも含めてこの作品のいいところだと思うので(ラストシーンかっこよすぎ)、情報を入れすぎずに楽しむことをおすすめします。
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