オーウェン

グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札のオーウェンのレビュー・感想・評価

2.5
まず結論から言ってしまえば「ダイアナ」と一緒の悪循環に陥り、「クィーン」の高みには到達せず沈没したといったところ。

誰がどうこうではなく、この映画にグレース・ケリーは存在していなく、ニコール・キッドマンが演じているだけにしか思えない。
特に前半の描かれ方は勝気で強気なスターそのままな姿であり、そりゃモナコ公国からクレームが来るのも当然である。

それに対しフィクションであると言い切ったそうだが、それなら実在の名前を使わず某国で済むところ。

このように中身の狙いの定まらぬまま製作してしまったことが伺える。
主演のニコールにおんぶにだっこの映画だから、こういう弊害が生まれた。

一世一代の大芝居というが、それが感情に訴えるだけのスピーチで終始するなら、別に公妃でなくとも俳優であれば充分。
少なくともグレース・ケリーほどの人物なら容易いことなのだろうから。
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