さすが、ピクサー。言わずもがな、トンデモなく高いCG技術で、今回は特に水の表現が凄すぎました。
また、ストーリーや見せ方にも隙が無い…が、ですよ。俺にとっては、そういった技術の高さや隙の無さなんてどうでも良い、と言ったら語弊があるけど、あくまで技術は味つけであり、隙が無いことなんか、そんなに重要ではないと思っています。
あんまり酷いと、説得力も違ってくるので、もちろん良いに越したことはないのですけど。
そこで、肝心な内容ですが…まー、ピクサーは、よくもこれだけ差し障りがない内容の映画ばかり、毎回作り続けられるなぁという感じでしょうか。
ストーリーを始め、キャラ設定、デザイン、見せ方とか、もう全部安心して観ていられる安定感は凄いのかもしれないけれど……つまらない。言ってしまいました。
俺、前々から感じていましたが、ピクサー作品は、より多くの観客の共感を得るためなのでしょうが、突出した点を無くして平均化し過ぎてませんか?
小器用なところが、何か嫌だなと感じます。
上手く言えないけど、色んな人の手が入り過ぎているというか、まるで学校で道徳の授業を受けているようで、つらいです。
不器用だって、作り手の熱いメッセージとか情熱で、振り切ったシーンがある方が、俺は好きです!
誰が見ても満足できる作品だけど、誰もが生涯で1番好きな映画には選ばない、そんな気がします。