1本の映画として、非常に出来が悪い。
期待していたので、かなりガッカリした。
まるで、連続ドラマのクライマックスシーンだけを抜粋した総集編の様に、シーンごとの繋ぎが不自然で唐突。
そのため、登場人物たちも、先ほどと同じ人物かと思えないほど、描き方に統一性がなく見えるし、関係性の進展も唐突で不自然。
ロードムービー感が全く感じられず、地方の町内だけで展開しているような、スケールの小さい作品に思えてしまうのも、非常に残念。
かなりド派手なシーンの連べ打ちにも関わらず、観ていて感情が全く盛り上がらず、平坦に感じてしまうのは、全体を通しての起承転結がないからでしょう。
各見どころに至る、必要な積み上げは無駄なシーンではないんですよ、庵野さん。
その、ツギハギだらけの無様さは、エンドロールにも謙虚に表れていたと思う。
是非、この作品を元に、連続ドラマを作ってください。