核兵器による戦争勃発後。荒廃して砂漠化してしまった未来を舞台にCGに頼らないド迫力な爆発とカーアクションで魅せる世紀末エンタメ！キャラ、演出、舞台環境、小道具、衣装、音楽、シンプルな物語…全て統一されて作品を盛り上げていた…が、私の好まない世界観につき正直30分で飽きた😂（あちゃー）（140文字）
＊＊＊＊以下ネタバレあり＆乱雑文＊＊＊＊
★少々辛口ですので本作品の好きな方、今後鑑賞を予定されている方はご注意をお願いします。
◆あらすじ◆
核兵器による戦争勃発後、荒廃して砂漠化してしまった未来…。元警官マックスは好戦的な独裁者イモータン・ジョーとその一派に囚われていた。そんな中でジョーの部隊の１つを率いている女隊長フュリオサが反旗を翻し、ジョーに囚われていた５人の妻たちと共に逃走。フュリオサの故郷「緑の地」へ行き匿う逃亡計画を決行した。ジョーは戦闘集団ウォーボーイズを引き連れて追走。この戦いに巻き込まれたマックスはフュリオサたちと共に「緑の地」を目指すが…。
❶荒廃した未来、ド迫力な爆発とカーアクションで魅せる世紀末エンタメ！
荒廃した未来という世紀末な設定の中、独裁者＆彼が率いる暴走族VSマックス＆革命を起こす女たちが決死のバトルを繰り広げるアクション大作。他の方々がレビューされている通り、激しい爆発とカーアクションを最大限に魅せながら直線的に〈行って、帰ってくる〉だけが大筋の作品だが、多数の賞・ノミネートに輝きフィルマークスも評価が高いというとても晴れやかな作品。
コミック『北斗の拳』で想像するような〈世紀末〉が溢れている作りこまれた世界観が凄い。キャラクター、演出、舞台環境、小道具、衣装、音楽、シンプルな物語…全て統一されて作品を盛り上げていたように思います。大味な作品に見えて細部までこだわっていると思ったし、CGに頼らない爆発やカーアクションはド迫力でとにかく派手。炎の赤色さえリアルよりも濃く鮮明に感じました。荒野・砂漠の引き絵も多くて壮観、砂埃が立ち上る演出は映画館で見れば一段と映えるだろう、と思います😉
❷…正直、30分で飽きた😂（あちゃー）
ストーリーは極力シンプルに。何よりも視覚的なインパクトに特化。それ以外をそぎ落としエンタメ性に全振りするその姿勢。それは良いのですけど…。
鑑賞の最中、しばらくして気がつきました。私、ヤンキーとか暴走族のことが心底嫌いなのだった。そしてカーチェイスにもさほど面白味を感じないのだった（何で見た😂）。
この映画の、「意味はないけど」とか「効率的ではないけど」だからこそ「そのデザインがイイ」「その派手さがイケてる」「その存在が面白い」と称されるような、この映画の世界観を構築するために必要なデザイン１つ１つが、私個人の趣味的な範疇で全部無駄なものにしか見えないというジャンルだったのだ！（あれ？でも北斗の拳は楽しく読めたけどな🤔）単純に私が好まない世界観です（何で見た（２回目）😂 😂）その上でストーリーがなくてアクションのみ…なかなか単調に思ってしまう。
それは個人の趣向の領域であり好きな人は好きなのだろうと思うわけです。私もストーリーがなくても好きな世界観であれば実際高評価になる場合もあるし…。そして本作の評価が高いということは「あ！こういう世界観と演出が好きな人って私が思っているよりずっと多かったのだな」っていう印象です。今回で本シリーズは初鑑賞でしたが、私ではない誰かが思い描く〈ロマン砲作品〉だという印象のみで留まりました。
❸SF小説『ザ・ロード』の父子を思い出して切なくなっちゃった
6年くらい前にコーマック・マッカーシーのSF小説『ザ・ロード』を読みました（どうやらヴィゴ・モーテンセンを主演に映画化もしているみたいなのですが、そちらは未鑑賞）。
小説では世界を巻き込む核戦争によって荒廃し、冬のような環境に覆われてしまった近未来。人類が築き上げた文明は崩れ去り、人間のモラルが失われた世界で父と幼い息子が安息の地を求めて長い旅をするストーリー。父と息子は非人道的なことが蔓延る〈世紀末〉の世界で、それでも〈善き人〉でありたいと葛藤しながら歩んでいきます。
『マッドマックス怒りのデスロード』を見ていたらその父息子のことを思い出しました。同じような理由で人間の文明が崩壊し、世紀末の過酷な状況を生き抜く両者ですが、キャラクターの方向性や描き方・雰囲気は正反対（マッドマックスは夏っぽい様相でザ・ロードは冬）です。
それでも背中合わせの世界線に感じて、あの父息子もこんな酷い暴力的で独裁的な世界から離れようと、〈善き人〉であり続けようと生きていたのかな…と思ったらどんどん哀しくなってしまい、ひたすらマッドマックスが起こす爆発アクションを“しんみり”した気持ちで鑑賞しました（マッドマックス鑑賞に向かない女）。
🚗🔥🐝「この世界観にハマって気分がノッて行けるかが鍵かと思います。また大画面の方が迫力が増してより良いでしょうね。非常に評価が高い印象ですし面白い人には面白いだろうと思います。ストーリーがシンプルでも圧倒的な絵力とアクション演出で120分惹きつけ続ける力を思っています。一方、私のようなダメな人はとことんダメなのでは…と思いました」
