嶽花征樹

マッドマックス 怒りのデス・ロードの嶽花征樹のレビュー・感想・評価

4.0
来年シリーズ新作上映予定とのことで、息子のインフルエンザ回復の景気づけも兼ねて、景気よく親子で鑑賞。

なお劇場公開当時、福岡市内ではまだ4DXがなかったため、知人と新幹線にのって北九州で3D4DXという最高に近い環境で見ました。その時の興奮っぷりはブログに書いてます。
https://takehana-blog.com/cccc/?p=1964

あれから8年、息子と二人でみたらどんな感想になるかと思ったんですが、もちろん面白かったです。映画中によく居眠りする息子も、珍しくずっと起きて魅入ってました。

当時に比べると自分の中に熱狂とまでの興奮はなく、二度目の鑑賞ということもあり落ち着いて見た気がします。今回は5点満点で4点にしましたが、劇場公開時は5点満点で一億点くらいつける勢いでしたので、やはりこれは劇場の大スクリーンで見たほうがアガる作品ですね。

とはいえ冷静に見直せたことで、いろいろ再発見できた気がします。いっけん滑稽無糖な世界観ですけれど、過剰な説明はしないという風情があり、意味はわからないんだけど何となく流すみたいな演出が多く、それがよい。

二度目の鑑賞であっても、やっぱり火を吹くギターはおかしいし、乳首ファッションや乳首ボタンは変だし、イモータルジョー!といいながら銀色のスプレーを口に吹き付けるのは正直意味はわからないんですが、強烈な世界観を味わうのにかったるい説明は不要なのだと思いました。考えるな、感じろ。

8年ぶりに見ても、俺が来なければ待つなと言って砂嵐の中に主人公が単身でむかい、無言で帰ってくるシーンのかっこよさはシビれました。

今年の3月くらいに『マッドマックス 怒りのデス・ロード 口述記録集 血と汗と鉄にまみれた完成までのデス・ロード』という書籍が発売されたようですが、Amazonのレビュアーの人たちの温度感が凄いことになっているので、そのうち読もうかと思います。個人的に一番印象に残ったのは下記レビューですね。

「正気にては大業ならず

時間いっぱいとんでもない狂気を詰め込んだ映画「怒りのデスロード」は、もっと深く大きい狂気を精錬して抽出されたものだったという事がありありと感じ取れる証言集。何か手に余るかもしれない創作に挑む人は座右の書として良いと思う。」

自分が二次創作に着手し始める前に、ぜひこの本を読んでおこうと思いました。

劇場公開当時、息子は当時まだ幼稚園児だったので、4DX見せるという事もできず、そのころはまだ映画自体も見せてなかったのですが、今は息子も中学生でいろいろな4DXを見てきたこともあり、次回作は劇場で4DXで親子ともども楽しもうと思います。高まってまいりました!
嶽花征樹

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