福福吉吉

マッドマックス 怒りのデス・ロードの福福吉吉のレビュー・感想・評価

4.5
◆あらすじ◆
マックスはイモータン・ジョーの軍団に捕らわれてしまう。ジョーの砦ではジョーの軍団の大隊長のフュリオサが水やガソリンの取引にトレーラーで出発するが、フュリオサは経路から逸脱し、ジョーから逃亡を図る。ジョーの軍団がフュリオサを追う中、マックスも一緒に連れていかれるが...。

◆感想◆
核戦争後の文明社会が滅んだ世界を舞台に水・ガソリンといった資源を独占するジョーの軍団に捕らわれたマックスがなりゆきでジョーに反抗したフュリオサと手を組んで逃亡を図るストーリーとなっており、シリーズ独特の世界観が現在のクオリティにブラッシュアップされていて興味に事欠かないようになっているとともに、大軍勢を率いるジョーの軍団からマックスたちが逃亡を図るスリリングな展開が最後までしっかり楽しめるものになっていました。

主人公のマックス(トム・ハーディ)は最初にあっさりジョーの軍団に捕らえられ、ジョーの支配する砦に連行されており、そこからなかなか出番が回ってこないので、主人公なのか疑わしく思いました。そんな中、ジョーの軍団の大隊長のフュリオサ(シャーリーズ・セロン)がジョーに反旗を翻したことで、ストーリーが一気に苛烈な戦いへと変わっていき、この戦いにマックスに巻き込まれます。車の先頭に縛られるマックスの姿は非常にみじめで、カッコ悪かったです。

本作のもう一人の主人公と言えるフュリオサはジョーの右腕として軍団の中でも一目置かれる人物でしたが、資源の取引でトレーラーで出発後、ジョーから逃亡を図ります。彼女の姿や行動はとてもカッコ良くて、ストーリー前半は完全に彼女が全てを引っ張っていて、彼女の一挙手一投足に目が離せませんでした。

マックスとフュリオサが手を組むまでの流れはかなり偶発的なもので、敵対する関係からやむを得ず手を組む関係に変わっていく展開はとても面白かったです。生き馬の目を抜く世界だからこそ、簡単に信頼し合えない関係は良く表れていたと思います。

敵となるイモータン・ジョー(ヒュー・キース・バーン)は軍団の首領としてカリスマ性があり、多くの人間を支配していました。見た目が仮面ライダーの怪人並みに不気味で嫌悪感や威圧感を抱かせるものがあり、面白いキャラクターだったと思います。

フュリオサのトレーラーとジョーの軍団の戦闘シーンはとてもエキサイティングで、ジョーの軍団の車両や戦闘方法が独創的で観ていて飽きることがありませんでした。激しく車両同士がぶつかり、銃や槍などが飛び交う様子は独特の世界観も相まってこれ以上ないほど観ている側の感情を刺激してくれました。

映像の面白さと戦闘のスリリングさが尽きることなく最後まで確保されていて、しっかり楽しめました。とても面白かったです。

鑑賞日:2024年8月26日
鑑賞方法:Amazon Prime Video
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