2度目？の鑑賞かな。フュリオサのためにさすがにそろそろ観なきゃということで見てみたが、2020年当時の自分の感想がキショ終わだったので流石に投稿し直し。
まず、画面の雰囲気は何となく覚えているけど話の内容は全く覚えてなかった。
奴隷にされてたフュリオサとワイブズ達がひたすら逃げ、マックスも同行することになる…っていう話の大筋はめちゃくちゃシンプル。
北斗の拳を通ってないからこそ、世界観もめちゃくちゃ斬新に感じるし、字幕がなくても楽しめる自信が湧くほどの音と画面の圧。凄い映画だった。(マッドマックス全部見たけどほぼ記憶ない)
個人的に1番刺さったのは、後に元々緑の地だったと分かる、カラスの地帯にいる竹馬みたいな謎の歩行手段を取っている人間。
あいつ癖ですねぇ～。
見てて一番辛かったのは戦う強きおばあちゃん達が尽く死んじゃう事かな。
なんというか、「若い子が死ぬくらいなら」ってみんな思ってそうなのが辛い。
最初の貞操帯を捨てるシーンとかが分かりやすいけど、小学生とか中学生とか、あまり性暴力の意味が読み取れない子供とかは分からないまま楽しめるように説明を一々したりしない作りになってるのも素晴らしい。
子供の頃に見て「面白！」ってなって、大人になって「うわこんな映画だったんだ」ってなる名作映画の王道パターン。
なんなら貞操帯に関しては自分も一瞬意味が分からなかった。だって閉じ込めてるわけだから他の男となんて起こりえないワケで、そう考えるとイモータン・ジョーは見た目的に図太い感じするけど、結構小心者というかメンヘラというか、支配欲も凄かったのかなと想像したり。
あとは現実だと性暴力を受けた人は一生もんのトラウマを植え付けられるわけだけど、今作の女性はトラウマに感じてる感はあまりなく、それこそ怒りとかがあって、貞操帯を捨てる時の勢いとかから「もう性に関して考えたくもない」と言うよりかは「性は自由だろクソ！」みたいな感情に見えて、ちゃんと押し付けない形になりながら現実の女性の性的な不自由さみたいなものに置き換えれそうなのが凄いと思った。
キャラクターの魅力も素晴らしい。
フュリオサとマックスは言わずもがなだけど、やっぱワイブズのそれぞれの個性よ。
アイドルグループかってくらい個性が分かれてる。
ジョーのお気に入りだから彼女らが美しいのは物語としても当然だけど、だからこそ物語的に彼女らに対して他の映画の女優さんと同様に「美人だなぁ」って思っちゃダメな気がして後ろめたい気持ちになってたな。
それなのに、乳首が透けてたりする服装にはエロさは感じなかった。これもまたこの映画の凄さを感じた理由で、これって世界観がちゃんとしてると感じれた証拠だと思った。違和感が全くない。
他の映画ならどんなにそういう設定だったとしても乳首が透けてたら多少のエロさは感じると思うし、なんならそれも作り手は狙ってる節があるとも思ってる。
今作にはそれがない。ほんとに凄いことだと思う。(俺が他の映画を観る時めちゃくちゃムラムラしてる説を否定できてないのやるせなさすぎるだろ)
酷な話だけど、エロさを消せてない作品は即ち世界観の構築が足りてないって事なんだなって思った。
ただ至難の業だとも思うからそこまでは求めないかな。
そんでついさっき“同様に”って書いたけど、同様ではなかったってことだな。
血液型とかガン無視で輸血したり、世界観の割に火炎放射無駄撃ちしたり変なところはあるけど、ツッコミどころとは思わないのも凄いところ(その2)。
そもそもMADだしな。
今更映画館で観たかったと思ってしまった。最高な映画。
以下、2020年10月9日当時のレビュー(見る価値なし)
間違いなく凄い作品だけど、やはり俺の琴線には触れない。
言うて3.9だけど
面白かったけど、アクションはド派手だったけど、彼らは格闘術が優れている訳でもなく、ただ闘うだけ。
一般人に毛が生えたような人達が戦ってるだけなので、肉弾戦は別に興奮しない。
ウィンターソルジャーのナイフをくるくるっと回転させるやつとか、タイラーレイクのゲームのような接敵の瞬間のスピード感とか、そういう特徴みたいなものはなく、ただ戦うだけ。
車の側面で戦うのは特徴の一つだけど、その間は派手さが消えるからプラマイゼロのような感じ。
全員何かしらマッドだからそこも特徴にはならんし、うーん…。
気持ちよさがあんまりないかなぁ。
派手なだけじゃなくてこう…力の向きとかが気持ちよくあって欲しいというか。
またウィンターソルジャーになるけど、ウィンターソルジャーがフューリーの車を下から爆破した時みたいな、車がスローで後ろ側が上がりながらひっくり返る感じ。
ああいう気持ちよさが欲しい。
ただ車が爆発するだけじゃああんまり楽しめないかなぁ。
僕の好みの多彩の逆を言ってるんだよね全部。
CGほぼ使ってないのはすごいなぁ。
何人か死んでるんじゃない？笑
