MasaichiYaguchi

バイオハザード:ザ・ファイナルのMasaichiYaguchiのレビュー・感想・評価

3.6
カプコンの大ヒットゲームソフトを原案に実写映画化されて2002年からスタートしたシリーズも、最終章である本作で完結。
この最終章は“原点帰り”の物語。
物語は全ての元凶であるT‐ウイルスを生み出した大手製薬会社アンブレラ社のあるラクーンシティを舞台に、アクションてんこ盛りの“最終決戦”が怒涛の如く繰り広げられる。
“最終決戦”のアリスには蟻のように群がるアンデッドや、ケルベロスをはじめとした生物兵器としてのモンスター、そしてアンブレラ社の刺客たちが次々と襲い掛かってくる。
本作で描かれるアリスの最後のミッションは、人類滅亡まで48時間と迫った世界を救う為、アンブレラ社地下施設のハイブから“ある物”を奪取すること。
雨後の筍のような敵を薙ぎ倒し、トラップに次ぐトラップを掻い潜ってミッションを完遂しようと奮闘するアリス。
そんなアリスに助太刀する面々が今回も登場する。
ゲームでもお馴染みで、シリーズ4作目以来となるクレア、先日開催されたワールドプレミアで登壇して話題となったローラが演じるコバルトを含む戦士たちが彼女のミッションを強力にアシストする。
厳重警護で鉄壁な要塞のようなアンブレラ社の施設で待ち受ける、シリーズファンにはこれまたお馴染みの強敵たち。
アリス役のミラ・ジョヴォヴィッチはシリーズ最高難度のアクションや、骨が軋むような肉弾戦で死闘を演じていく。
そして本作では手に汗握るアクションだけでなく、過去のシリーズ5作で出てきた様々な疑問に答えていく。
そもそもT‐ウイルスとは何なのか?
何故アンブレラ社はこの殺人ウイルスを拡散させたのか?
アンブレラ社の頭脳であるレッドクイーンの正体は?
そして根本的な疑問、アリスとは一体何者なのか?
これらの疑問が、本作の後半から終盤にかけて紐解かれて圧巻!
アリスとラスボスとの決戦を大きな山場として描かれる最終章は、14年という長きに亘るシリーズファン、アリスファンにとって感慨深く、一抹の寂しさを覚えます。