あきしげ

バイオハザード:ザ・ファイナルのあきしげのレビュー・感想・評価

3.5
アリスの為の物語。ここにて完結。

良かった点。

・アリスが絶対的主人公
・一作目へのオマージュ
・最小限の要素での構成

悪かった点。

・肉弾戦の演出がクソ
・前作ラストの期待感
・ジルが出ていません

ついにシリーズの完結となった本作。
ここまで続くとは思わなかったです。
途中で完全に方向性を見失っていた。
続編が打ち切りになっても納得した。
それぐらい途中の作品がやばかった。

しかし、前作のラストが盛り上がりました。
それまでの登場人物が共闘するはずだった。

これが冒頭で簡単に吹き飛びました。
しばらく期待感とともに違うと予想。
だが、そのままの状態で物語が展開。
「あれ?」と思ってしまうも期待感。
中盤になって確信に変わりガッカリ。

本作は本作で完結としては悪くない構成。
決してゴチャゴチャしていない相関関係。
あくまでアリスという主人公が中心人物。
ここに焦点を当てたのは正解だと言える。

何より本作は一作目へのオマージュが良い。
衝撃的を受けた一作目が思い出される演出。
思い出しながらシーンを見るのは良かった。
シリーズを観ている人なら満足するだろう。

最後に見せるアリスの笑顔は深い。
欠けていた一部を取り戻した表情。
吹っ切れて新たな出発をする笑顔。
まさにアリスの為の物語であった。

原作とは違ったストーリーでも許せる。
これもアリスという主人公のおかげだ。
演じたミラ・ジョヴォヴィッチもです。
彼女のおかげでアリスに説得力が出る。
また一作目から観たくなる作品でした。

アリスに物語を集約した弊害もあります。
ジル、レオン、エイダ、ベッキーの四人。
彼らの消息が一切出てこないという展開。
どうやら小説版で詳しい説明があります。
結局は時間的な都合で物語に登場しない。
せめてもう一度ジルが観たかったのです。
シエンナ・ギロリーのジルは最高でした。

それにしても、ミラ・ジョヴォヴィッチはキレイになった。
あきしげ

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