ゴールデンタイムのTimmyのレビュー・感想・評価

捨てられたものたちが、それでもそこで生きている。

かつては最新式として、人間たちに賞賛されていた箱型テレビが、ゴミ捨て場へやって来た。そこでは、羽の割れた扇風機、ゼンマイ式おもちゃ、穴の空いたバケツなど、人間の生活を支えながらも、壊れて使い物にならなくなった廃材たちが暮らしていた。

可愛らしさの中に、切なさが滲む。有刺鉄線の張られたゴミ捨て場は、まるで監獄か死体置き場のよう。彼らにとってはそうなのだろう。

最後の写真に息が止まった。