想い続けた千年を、共に。
もう最初から最後まで涙を浮かべて観ていた。
セピアがかった、あったかいセル画のアニメーション。キャラクターが確かに生きている。もうそれだけで涙が止まらない。
過去と今、フィクションとリアルが交錯しながら展開する、魅力的で引き込まれるストーリーにもう夢中。「預かり物を返す」というたった一つの千代子の願いをずっと主題に据えたまま、千年の銀幕を旅する。
間に挟まる立花と井田の茶々が可愛くって、彼らと一緒にドキドキしながら、追いかける藤原千代子の人生。どこからが映画で、どこからが現実なのか?いや、きっと彼女にとっては全部現実で、全部が人生そのものなのだろうね。
キャラクターみんなが愛おしくて、何度も何度も泣いてしまって、けれど最後、ロタティオンの清浄な調べに、私は。