大学の頃、映画評論家の教授がこう言っていた。
「やっぱり映画はフィックスだよ!」
まあそこまでは言わなくても、余計なカメラワーク、説明台詞、無駄なシナリオを極限まで省いたミニマムな映画は、いつの時代もどの国でも受け入れられる不朽の作品として残る。
シンプル且つ的確な構図で話に引き込ませるのは、ヒッチコックの『ロープ』のような印象がある(こっちの方がだいぶ後だけど)。
あと素晴らしい音楽というのは、ただ画を引き立てるためのものではなく、相乗効果を生むものでなくてはならないとも改めて思わされた。
派手な怪物映画ばかりのこのご時世に、こんな作品を誰か作ってみてください。