逆に生徒に助けられちゃう系の学園モノ。
劣悪な環境から生徒を救おうとするヤク中の先生の話。淡々と進む映画だけど、皮肉な要素満載でかなり好みでした。
テーマは明確に"二項対立"と示される。黒人と白人、裕福と貧困、生と死。色々と出てくるが、劇中に出てくるようにそのぶつかり合いにより力が生まれて変化を起こす。そんな力学的な視点で対照的な教師と生徒の和解を描く、まるで学校の教科書のような映画。
ドラッグの話なのに、気持ちよくなったりしているシーンは一切出てこない。むしろやればやるほど後悔して自傷行為を見ているような気分になった。あの売買のシーンは、台詞がほぼ無いのに演技と演出で魅せられてしまった。
まだ細身の時代のゴズリング君が主演。やはり彼の演技力は凄いし、彼の出ている作品にはハズレが無いなあ。