ジャケットの印象とは裏腹に、悲壮感と哀愁漂う濃密なヒューマンドラマ。
え、何でこんなに評価低いの？サンダンス脚本賞も納得の、近年稀にみる大傑作だったんだが。
テーマは「嘘」。嘘はダメだと分かっていても、この世には信じたくなるような嘘が存在してしまう。それは同時に、そんな嘘を有無を言わさず叩きのめす真実も同居していることを意味している。そんなことを考えさせられてしまった。
美しい嘘と残酷な現実が、雪の降るあの地域の人々の上に重くのしかかっていた。
ナンシーは果たして嘘をついていたのだろうか？真実は母親を救えるのだろうか？唯一俯瞰できていた父親には何が出来たのか？
シンプルな構成ながらもインパクトを残す脚本に舌を巻いてしまった。
悩めるブシェミ最高。主演女優さんがめちゃ美人。
自分はこれを希望の物語として受け取りたい。
