このレビューはネタバレを含みます
設定は面白く、映画よりも青年誌で漫画化した方が伸びるのかな...と思いました。
しかし、後半はその設定に対する演出がとても浅く感じられました。
恐らくそこらへんの漫画好き・映画好きの中学生に任せてももっとマシな演出が組めると思います。
主役2人が好きなのでギリギリ2.0です。
【良かった点】
山田孝之さんの細かい演技がすごく好きです。500リツイートを貰った時の演技だけでも見る価値ありです。
藤原竜也さんは特殊能力も性格も自己中心的なクズい役で、恐らくカイジで慣れてる彼でなければ演じきれなかったでしょう。
石原さとみさんは飾った役が多いイメージであまり好きではなかったのですが、前半のシーンで「嫁にください」と思ってしまいました。
【悪かった点】
友人2人は必要なのでしょうか?
最初の方はシリアスなシーンとのギャップで笑えたりしたのでとても良いのですが、終盤で何故か警察隊の隊列に混じって作戦行動に参加していましたが、結局操られるので完全に蛇足だと思います。
「目を瞑らせれば無力化できる」と知っていながら、ライトではなく盾を持たせてファランクスさせる警察部隊...。
前列は盾持ちで後列はライト持ちであれば見栄えも悪くないのでは、と思いました。
製作陣は国家権力を舐めすぎだと思います。
犯人が最後のシーンでSCP研究所みたいな所に隔離されてることがわかりますが、拘束具と目隠しまでは問題ありません。
視界に入った人間を操る能力なのに程よく明るい部屋・銃を持った2人の監視を配置・そこにほぼ丸腰で入ってくるエージェント...ありえません。
「演者に金かけてちょっと暴力的だったらそれなりの集客あるだろ」という典型的な駄作です。映画館で観なくてよかったです。