くもさん

ジョーカーのくもさんのレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
2.0
バットマンシリーズにおける最凶最悪の敵、悪のカリスマ"ジョーカー"の誕生譚。

結論から言うと、なんらかの作品でジョーカーを知っている人たちは高評価にはならないだろう、という内容でした。

役者さんの演技を讃えて辛うじて2.0です。それがなければノースコアです。

何でもかんでも病気や虐待のせいにして「これ、実は現代社会にも置き換えられるんですよね。」とドヤ顔で見せつけられた感が否めないし、現にそう言ってる奴らには正直反吐が出ます。

そんなこと他のアメコミ作品に登場するヴィラン達も一緒です。

大袈裟な機械や武器・能力を持たず、生身にピエロのメイクでタバコをふかしているだけで「リアルだ」だの「社会が〜」だのほざくような連中は滑稽ですね。

それこそコメディアンにでもなったらいい。



さてバットマンにおけるジョーカーには知性と、それに付随するカリスマ性が必要不可欠です。

今作のジョーカーに、それらは微塵も感じられませんでした。将来性も含めて。

銃やハサミさえなければ「あぁはいかわいそうですね。」と社会に流されるような軽度の障害者です。
※『障害者』という表現に差別的意図はありません。ご了承ください。

後にゴッサムシティを恐怖で支配し、市民のヘイトをバットマンや警察に仕向ける策を講じるような知性やカリスマ性は感じられませんでした。

たしかに終盤で暴動の引き金にはなるものの、市民を巧みに扇動し、かつそれをバットマン誕生まで持続させるような説得力はありません。



以上の理由から、自信を持って人に勧められる映画かどうかと問われれば即答で「NO」です。

バットマンを知っていて、この映画を素晴らしいと評する人が居たら関わらないようにしたいですね。

そんな人居ないでしょうが。
くもさん

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