くもさん

タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツらのくもさんのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

スプラッターコメディです。

非常に綺麗にまとまっていて、伏線もしっかりわかりやすく回収(コメディなのでこれが重要)されます。

「コメディ映画の正解ってどれだろう?」という問いに、一つの答えとして持っておきたい、そんな映画でした。

日本での公開は2012年ということで、当時目を付けなかったクソ大学生な自分が恥ずかしいくらいです。

グロテスク耐性さえあれば観て損はない、そんな作品だと思います。



以下、備忘録的に話の流れを書き殴ります。

【あらすじ】
キャンプをするため、都会から離れた森へ遊びにきた大学生の男女グループ。

立ち寄ったガソリンスタンドで怪しい2人組の男に遭遇する。

一人は眼光が鋭く、キャップを深く被っていて表情が分かりづらい。

もう一人は太っており、ヘラヘラ笑いながら喋りかけてくるが、何を喋っているかわからない。

気味悪がった大学生たちは、逃げるようにその場を去る。

その後大学生たちは、問題なくキャンプ場に着き、夜もふける頃にある話で盛り上がる。

何を隠そうこの森は、ちょうど20年前の今日に、一人の猟奇殺人鬼によって大学生グループが惨殺された森だった...。





【1人目の犠牲者までの流れとざっくり結末】

スタンドで出会った2人組の男は、街でトイレ業者として働く親友同士のタッカー(眼光鋭め)とデイル(太っちょ小心者)。2人とも善良な一般ぴーぽー。

コツコツ貯めたお金で念願の別荘を買うも、とても古い物件なので、修繕がてら休暇を楽しもうという初日でした。

夜に湖で釣りをしていたところ、スタンドで会った大学生グループが遊んでいるのを見かけます。

その中でもデイルが気になっていたブロンド美人の着替えを見つけます。

タッカーは「黙っていればバレない」と言いますが、デイルは誠実な男なのでそれを止めようと大声を出してしまいます。

声に気付き驚いた彼女は、足を滑らせ頭を打ち、気絶してしまいました。

助けようと慌ててボートに担ぎ込むのですが、それを見た大学生グループに殺人鬼として勘違いされることになってしまいました。

人命優先ということで、ブロンド美人を別荘で手当・看病し、朝を迎えます。

目が覚めた彼女は、はじめこそ怪しんで心を開きませんでしたが、デイルの誠実さ・純粋さに触れて心を開きます。

彼女の名前はアリソン。大学では心理学を専攻し、将来はセラピストになって人々の悩みに寄り添いたい、というとても真面目な学生。さらに美人でスタイルが良い。

お互いに心を開き、しばし楽しい時間を過ごす二人。そんな彼らに悪態をつきながら、タッカーは森で開拓作業をしていました。



場面は変わり大学生サイドへ。

ほとんどが恐怖に怯える中、一人だけ立ち向かおうと言う青年がいました。

彼の名はチャド。彼は湖で遊ぶ前、アリソンにアプローチをかけるも、うまくかわされてしまっていました。m9

愛しのアリソンを救うため、タッカーとデイルの別荘に向かいます。どうして場所がわかったんだろう?というのは置いておきましょう。

誰が向かうのかグズグズしてましたが、モブ男1がジャン負けで偵察に向かうことに。

そんなことをしていると、タッカーが木の中に巣食っていた蜂の巣をチェーンソーで傷つけてしまします。ブン!ブン!ブン!

蜂に襲われたタッカーは、チェーンソーを起動させたまま蜂から逃げます。

するとその先には大学生グループが!

殺人鬼は本物だった!と大学生たちは散り散りに逃げます。

モブ男1も逃げますが、距離的に近かったので追いかけっこのような形に。

別にタッカーは殺そうとしているわけではないので、モブ男1を追い抜く形になります。

その際の「え?お前なんで居んの?」というタッカーの顔が秀逸です。

それも束の間前を見ていなかったモブ男1は、たまたま倒れていた木の枝に自ら突き刺さる形で死んでしまいます。

というような形で大学生たちは基本的に勝手に次々と死んでいきます。



・起動中のウッドチッパー(丸太を一瞬で粉々にする機械)に頭から突っ込んで上半身が液状に。

・自作の木槍でデイルに攻撃するも、すっぽ抜けて勢いそのまま自分に刺さる。

・騒ぎを聞きつけた保安官が20年前の事件の罠で死ぬ。

・その保安官の銃で応戦しようとし、安全装置を外そうとして自分に銃口を向けて頭パーン。

・耕運機?でタッカーに襲い掛かったら他の学生に当たっちゃって顔がグチャグチャに。

・顔をグチャグチャにしてしまったことに動揺して足を滑らせて引火。学生に可燃性の液体を水と間違えてぶっかけられて火ダルマに。

・燃料置き場で引火した火に囲まれる中、人生最後のマリファナ吸ってドカーン。



その度に怯えるタッカーとデイル。

その度に頭を打って気絶するアリソン。

その度に勘違いして襲いくるチャドたち。

流れの中でチャドが反撃に固執する理由が明かされます。実は母親が20年前の事件唯一の生存者で、父は犠牲者の1人だが行方不明とのこと。

もともとキャンプに参加したのも「殺人鬼に遭えたらラッキー」くらいの気持ちだったようです。やる気のベクトル間違えてますね。

チャドが襲いくるなか、むかしのある新聞を見つけます。

1面には例の殺人鬼が捕まったという見出し。写真を見るとチャドにそっくり。

そうです、チャドの父親は殺人鬼で、母親はその殺人鬼に○○○されて○○してチャドを産みました。

チャドの親戚はチャドを気遣い事実を歪曲して伝えていたのです。

狂ったチャドはデイルとアリソンに襲いかかりますが、カモミールの茶葉をかけられて喘息の発作を起こし、窓から落ちて串刺しに。


これにて事件は一件落着で後日談。


タッカーはチャドに襲われ、指を2本切断されたりするも後日手術を受けて回復。指も回収されてたので元通り(?)。

デイルはちゃっかりアリソンとボウリングデートの約束をこぎつけており、それを理由にお見舞いを笑顔で追い出されます。

ボウリングデートではまぁなんかいろいろ喋ってデイルが「次はいつ会えるかわからないから伝えるよ、えっとーーーーーー」
と話を遮る形でアリソンからキスをされます。うまやらしい。
アリソンが「私も同じ気持ちよ」と答え、ボウリング場で熱いキスをしながらエンドロール。


以上ここまで読んだ方はお疲れ様でした。
くもさん

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