ランボーでありたい

ラブ&ピースのランボーでありたいのネタバレレビュー・内容・結末

ラブ&ピース(2015年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

『俺はロックが好き!「ガメラ」が好き!「ベイブ」が好き!「バットマン/リターンズ」が好き!!そして何より今の世の中に言いたい事が山ほどある!!忘れる事ですべてなかった事にして、ゴロゴロ寝っころがりながらのん気に暮らしてんじゃねぇぞっ!!』
的な園子温のお説教込みの妄想自伝ファンタジー映画。

”お仕事”で引き受けたのであろう「新宿スワン」はどうしようもないクソだったがこれはあり。震災後、色濃く、そして直接的になり始めた園子温という男の社会へのメッセージ、日本という国への皮肉・風刺。大金かけていいたい事を大声で言う。平気で挑発だってする。こっちがホントの園子温。
本作は苦労人であり反骨の男、彼自身の物語。自分の自分たりえるために不可欠な欠片(ピース)が帰ってくる。あのラストを見るに、『もう”金になるお仕事”としての映画は撮らないよ』って事なんでしょう。”肥大化した欲望/商業的成功”なんて気にせず、自分の撮りたいものを撮ってくださいな。あのエンディング撮ったんだから”嘘”はやめてくれ。

*例の朝生のパロディですが、実際にあのメンツでやって欲しい。一体、誰が槍玉にあげられるのかすっげー気になる。

WOWOW録画で初見