宮本

猿の惑星:新世紀(ライジング)の宮本のレビュー・感想・評価

4.1
新シリーズの一作目からメガフォン交代、今度はマットリーブス様が監督に抜擢され、それがまー作風が180度ぐらい変わり、一気に猿の惑星感が増してる。前作はどうしても描かれなかった猿と人間の対決、遂にここで見せてくれます。特に好きなのは、ストーリーが壮大になりすぎず、かなり限られた空間で生々しい人間ドラマの描き方、マットさんはうますぎる。

冒頭から度肝抜かれます。ウィルスによって人類滅亡、たまたま免疫を持った小数の人間が生き残ってるが、世界がもうディストピアになってる。
前作のラストそのような付箋があったけど、コロナもあったし妙に現実味ある!笑

かたわらウィルスに影響がない猿たちが人間と縁を切り、サンフランシスコの森にホームを作って、家族も増え、シーザーが完全にリーダーになってる。けど彼がまた人に出会い、信頼し合うかしないか、憎しみ、戦争、もう長年続いてるこのシリーズの芯となるテーマがもりもり!

CGも次元が違う。前作フルCGだった猿たちなんだが、今回は名優アンディーサーキスにシーザーを演技させて、モーションキャプチャーで猿のCGを付けてますので、表情、仕草が圧倒的にレベル上げてます。前作の猿はプレステ2感に猿のメイクに戻してくれとすら願ったけど、これはこれで納得いきます。
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