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マンデラ 自由への長い道のSkylerのネタバレレビュー・内容・結末

マンデラ 自由への長い道(2013年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

1960年黒人へのパス(身分証明)の常時携帯が義務付けされる

マンデラの友人がパスをわすれてしまい拷問死させられた事がきっかけで、ANC(アフリカ民族会議)に加入し反アパルトヘイト運動に身を投じるようになった

氏は圧倒的なリーダーシップを発揮し、反アパルトヘイト活動家として終身刑を言い渡され27年の獄中生活を送ることになった

今作でクローズアップされているのは、
マンデラ氏の反アパルトヘイト運動が氏投獄後、2番目の奥さんウィニーが継承それた様子が伺える

特に若者は、物を投げる、火を放つ等、暴力等、日に日に激化の一途を辿っていった
それにより、ウィニーも数度投獄され拷問を受けるが、その拷問が凄まじく、今作を見る限りではマンデラ氏よりも過酷な描写で痛ましい

マンデラは長い投獄生活の中で、やられたらやり返すというリベンジ合戦により、尊い命が奪われていく無念さを感じ、受けてきた不当な差別・暴力を“許す”心境に至っていく過程が丁寧に描かれている

一方、ウィニーは不当に受けた暴力からの憎しみを更なる革命のエネルギーに変えんとばかりに、釈放されてもなお、活動をやめなかった

ウィニーは痩せ細り、やつれボロボロになって牢獄から戻ってきても、民衆のウィニーにリーダーシップを期待するコールは衰えず、辞めたくても辞められなかったんじゃないかと思えた描写があったけど、どうだったんだろう

自分のせいでウィニーを革命家にしてしまったマンデラ氏の苦悩も描かれていたけど、白人を許し、国の統一を目指したマンデラとウィニーは離婚せざるを得なくなった

身近な女性たち、最初の奥さんもウィニーも幸せにする事は出来なかったけど、南アフリカという国を変えた人物としては、わかりやすくきちんと描かれていたと思う
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