映画界では、マーベルコミック勢に押され気味のDCコミックですが、アメコミ界の二大ヒーローと言えば、やっぱり、スーパーマンとバットマンですよね。
2人とも、目的は人々の平和。スーパーマンは人々を守り、バットマンは悪を裁く。目指すゴールは同じなのに、とても両極端で面白いです。
光と影。太陽と月。みたいに対極のイメージがあります。
二大ヒーロー夢の共演を、期待度MAXで観賞…と思ったら、マン・オブ・スティールありきのストーリー展開か…。いきなり、嫌な予感です…。
俺、スーパーマンには、カラッと明るく白い歯を見せて笑う様な、明朗快活な男というイメージを持っているのですが、マン・オブ版ヘンリー・カヴィルさんのスーパーマンは、いつも眉間にシワを寄せて、陰鬱に悩みすぎな気がします。
今回、そのスーパーマンのダークさが、バットマンが元々持っているイメージに近づいてしまっているので、せっかくの夢の対決が、お祭り感が少ない地味な戦いになってしまっていましたね。
世紀の対決なんだから、観客はもっともっと盛り上げる演出を期待していましたよ。
そもそも、お互い相手のやり方は間違っていると思っていても、正しいことを行っていると認め合っているのに、話し合いもせずにいきなり暴力で解決しよう、という展開は無理がありませんかね?
また、戦い自体の内容についても、例えば、スーパーマンは、もっと、空を飛んで目からのヒートヴィジョンを多用すべきでしょ?とか、観客に疑問を持たれたらダメでしょう?それら疑問を打ち消した上でのタイマンバトルなら、良かったのですが…。
ただ、自分的に5点満点のシーンがありました。
それは、災害に遭っている人達をスーパーマンが救うシーンです。
時間にしたら、とても短いシーンでしたが、ヒーローの存在意義や日本で起こった震災の事など、色んな思いがこみ上げて感動しました。
キャストについては、ベン・アフレックのバットマンは、天才クリスチャン・ベールからの引き継ぎなので危惧していましたが、顔つき、体格など、コミックのイメージにばっちりハマってましたね!
また、他キャスト陣では、レックス・ルーサー役のジェシー・アイゼンバーグがノリノリ演技で良かったですね〜。
あと、アクションシーンの見せ方は、上手くないかなぁ。どういったことをしているのか分かりづらいし、バットマンのメカ関係は、ちゃんと見せて欲しかったです。
これから続いていく、ジャスティスリーグですが、次作はもっともっと、お祭り要素満載でお願いします!