ぢん子

マンガで世界を変えようとした男 ラルフ・ステッドマンのぢん子のレビュー・感想・評価

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タイトルとテリー・ギリアムだけでマークしてた作品が、まさかラルフ・ステッドマンさんとは思いもしなかった。
嬉しくて仕方なかった。

ラスベガス☆71の不気味だけど懐かしいような、目を背けたいけど頭の中にへばりついて離れない挿絵を描いた人。
イギリスのおじいさん。

知らなかった、タイトル通りのことをしようとしていたこと。
そして、その絵の、肝から出た批判的過激さ陰湿さ。
猛毒だった。

ゴンゾーさんと同じようなクレイジーな人には、到底見えず。
でも、組んでいたから、ラルフさんもクレイジー。それを、まるごと絵にぶつける。

絵の描き方が、とても印象的だった。
思うがままに描く。
バジャーっと飛ばすインク、吹きかけるインク、カミソリで重ねた所を削るなどなど。

ポラロイドカメラの使い方には脱帽した。
そんなこと考えもしなかった。

ありきたりだけど、型にはまらない、はまりようがない人。
面白かった。
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