勝ったのは農民だ

ジャージー・ボーイズの勝ったのは農民だのネタバレレビュー・内容・結末

ジャージー・ボーイズ(2014年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

『運び屋』公開以降、クリント・イーストウッド監督の過去作を観ています。

やっぱりクリント・イーストウッド作品を観る度にどれも一定の面白さは感じてます。
ただ、今作は個人的な好きさレベルで言うと「並」です。前作『J・エドガー』よりは好きですけど、次作『アメリカン・スナイパー』よりは少しだけ下です。


「フォー・シーズンズ」というグループに元々あまり興味が無かったので後回しになっていた作品ですが、映画を観ていくと「あ、この曲もそうだったのか❗️」って発見もありました。


クリント・イーストウッド監督作品、近年は実録モノばっかりになってますが、今作はその中でも「代表作」というより、どちらかといえば新しいことに挑戦しようとした「意欲作」だと思います。😤


自分はそんなに好きじゃないんですけど、『デッド・プール』みたいに俳優が観客に話しかける「第4の壁」を破るところもそうですし、イーストウッド監督作品でよく耳にするような落ち着いた音楽が今作ではありません。
もちろん歌手の話だから当然なんですけど、ちょっとそこは個人的には残念なところです。

でも基本的には、欠点という欠点、嫌いな点が見当たらない作品です。

🎼🎼🎼🎼🎼🎼🎼🎼🎼🎼🎼🎼🎼🎼🎼🎼🎼🎼🎼🎼🎼🎼🎼🎼

(好きなポイント)

①クリストファー・ウォーケンがかなり良い役です。特に映画中盤の曲を聴いて涙しているシーン、強面の人の心優しい一面を見るのは好きです。😢


②俳優のジョー・ペシがあのグループに絡んでくるとは思いませんでした。しかもボーリングのピンを立てる仕事をしてたんですね。🎳


③「イーストウッド監督作品印」といいますか、車が綺麗に見えます。🚘


④ ジョン・ロイド・ヤング演じる主人公のフランキーの声がいいです。普通の会話の時と歌う時の声が全く違います。

でも、自分みたいな音楽にそんなに詳しくない人にも親切な演出で、その曲を聴いている観客のにこやかな表情を毎回ちゃんと見せてくれているので、感覚的にライブが成功しているっていうのは分かります。

それに実生活では借金まみれで離婚の状態であっても、愛のある歌を歌い続けるって、プロの歌手ってやっぱり大変ですね。🤑


⑤エンドロールのグランドフィナーレのシーン。『蒲田行進曲』的というか、出演者全員大集合で「良かったね🥳」で終わるのは好きです。
それも含めて映画全体で「実話だけど、この映画は作り物ですよ。」ってスタンスに感じました。

あとDVDには5分程度のメイキング映像があったんですが、やっぱり近年のイーストウッド監督作品はそういうのも含めて楽しめます。♨️


🎼🎼🎼🎼🎼🎼🎼🎼🎼🎼🎼🎼🎼🎼🎼🎼🎼🎼🎼🎼🎼🎼🎼🎼

ただ、自分は音楽の映画でもミュージック・シーンより本筋のストーリーを重視して観てしまう傾向がありますね。

大ヒットした『ボヘミアン・ラプソディ』と話を比較して観ちゃった気がします。
でもこれはこれで地味かもしれないけど嫌いじゃありません。