かえるのエリー

ゴーン・ガールのかえるのエリーのネタバレレビュー・内容・結末

ゴーン・ガール(2014年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

エイミー、けしからんぞ! ケツアゴを否定するとは!(ベン・アフレックはさほどだが、ケツアゴが好きな私・笑)

と、冗談はさておき、ニックの運命はパーティーで“完璧なエイミー”に声をかけた時点で決まってしまったのだろう。それほどにエイミーが悪魔的に天才で、完璧な頭脳の持ち主なのだ。モーテルで小賢しい女に大金を盗まれるも、利用しようとしたデジーの想定外の動きも、その後の軌道修正能力が半端なく、「彼女に逆らうな」と共に戦った弁護士に白旗気味にアドバイスを受けても仕方なし。ハーバード大卒の頭脳を完全犯罪に使われ、パンピーは鼻で笑われてる気分。

何故彼女が類い稀なき才能を悪魔に捧げてしまったのか。そこは幼少期から父の児童文学“完璧なエイミー”のモデルだったことが影響しているのは濃厚。完全な自分を演出する宿命を背負い、もはや殺人をも厭わないくらい命懸けなのだ。ちなみに穿った見方をすると、エイミーの父も実はニック同様に嫁に支配されているのでは?と感じるのは考えすぎだろうか。

観終わってふと気づく、ニックとエイミーって、私の友達夫婦と同じ名じゃないか! よくある名前とはいえ、お二人とも笑顔が絶えない素敵なご夫婦でよかった(笑)