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ゴーン・ガールのnobsangのレビュー・感想・評価

ゴーン・ガール(2014年製作の映画)
4.3
絶妙な映画でした。
失踪の謎、彼女の裏側、そして旦那も妻も「この先どうなるのか」を見て楽しむだけでなく、うまく感情移入すれば「この先どうしたいのか」についても思いを馳せることができる、そんな映画です。
ハラハラ感だけでなく、考えたり、思いを馳せたりしながら見ちゃう。
 
一方的に旦那だけが被害者として振り回されるだけではない、カミさんにはカミさんで、「もともとの動機」以外に葛藤やドラマがあるのがまた素晴らしいです。
旦那にもジレンマがあり、隠したいものがあり、それでも こうしたい という思いがある。それが同じようにカミさんにもある、のがいいです。

劇中では語られはしませんが、カミさんのサイコパスっぷりの原因が、親の著書、母親との関係にあるのは間違いなさそうだな、と思いました。ここも素晴らしいストーリーだなと感じます。

クライマックスは、モヤモヤするけどある程度サッパリ感もある、みたいな、これも絶妙な後味でしたね。

ベンアフレック格好いいですね。
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