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異人たちの棲む館のchakoのレビュー・感想・評価

異人たちの棲む館(2012年製作の映画)
3.4
孤独な若者と幽霊たちの不思議なファンタジックコメディ!
同監督の作品、「あしたのパスタはアルデンテ」でも愉快なゲイの方々が登場してましたが、今回はゲイの主人公を筆頭に愉快な幽霊たちが登場。

主人公の青年は俳優を夢見てローマに出てきたものの、オーディションでは上手くいかず、
借りたアパートにはなんと幽霊が・・・
さらに幽霊たちは自分たちが死んだことにも気付いておらず、青年は幽霊たちの死の真相を探っていくこととなる。

死の真相を探るという、ちょっとした謎解きもありつつ、次第に築いていく青年と幽霊たちとの友情が時に面白く、微笑ましくなる。

しかし辿り着いた真相は思いもよらない悲劇
彼らの生きた時代
華やかな世界、陰謀、裏切り・・・

「一本の煙草のために他人を売る」
「裏切りとは誰かの味方をすること」

ある人の言った言葉がぐさりと響く。
ちょっぴり切ないけれど、ラストの皆の表情が爽やかな後味を残す。

一風変わった幽霊コメディを楽しみたい方におすすめ♪
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