ぶちゃ

ウォーリアーのぶちゃのレビュー・感想・評価

ウォーリアー(2011年製作の映画)
2.5
トム・ハーディの肩の筋肉スゲエ....と息を呑むものの、ドラマの作りの雑さ、細かすぎるカットの演出など拙いところも目立ってしまう。

小出しに、家族の確執や登場人物の背景が見えてくるのだけど、割とありきたりな上、舞台となる格闘技の大会も、そんな大金のかかったトーナメントに都合よく無名の選手2人も出れることに違和感。
そして、トム・ハーディは身体で魅せてくるからわかるものの、兄貴側を見てると格闘技は一朝一夕で仕上がるものじゃないでしょ...と考えてしまう。
家族のため頑張る、想いだけでどうとなるものではないなと、ちょっと辛辣に兄貴を見てしまう。

この手の作品で「ロッキー」が名作なのは、その場に至るまでの下積みや練習といった抑えが効いているからであって、「明日のジョー」だって、燃え打ち込めるボクシングに青春を燃やし尽くしたドラマパートの丁寧さがあったからの傑作。
本作のように広く浅くで詰め込めばいいと言うわけでもないなと思った。
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