おん

ウォーリアーのおんのレビュー・感想・評価

ウォーリアー(2011年製作の映画)
4.5
ウォーリアー

先週の井上尚弥選手のボクシング世界マッチの興奮冷めやらぬ中チョイス。
前からめちゃくちゃ見たかったんだけど中々見る機会なくようやく。
父親によるレスリングのスパルタ教育を受けたMMA選手となった二人の兄弟。(ジョエルエガートン、トム・ハーディ)
優勝賞金の500万ドルをかけ、かたや友情のために、かたや家族のために二人の闘いが始まる。

・感想
一言大好きな作品でした。
ジョエルエガートン、トム・ハーディの半端ない熱演は心動かされるものがあり、久しぶりに映画を見てて胸が熱くなりました。

決して難しいストーリーとか設定では無いんだけど、こんなにキャラクターが好きになれて感情移入できたのは単純明快なプロットもそうですが撮影がすごかったのかなと個人的には感じました。

とにかく主役の表情を寄りの手持ちカメラで撮影し続け、少し褪せた色に仕上げられていた映像は一貫しており、ファイトシーン以外では登場人物の心情を映し出し、ファイトシーンではリアルな血と汗を写し続けたカメラワークは本当に素晴らしかったです。

ヒューマンドラマに思いっきりフォーカスされている格闘技ものかつ兄弟ものとしては「ファイター」が思い出されました。
ラストシーンの二人が肩を寄せ合い退場していくシーンは、絵にもなり本当に最高ですね。

井上尚弥選手の激闘の最中に家族の顔がよぎり倒れられなかったというコメントをしていたのが印象的でしたが、まさにそれだなあと。

格闘系映画では一番好きな作品になりました。めちゃくちゃおすすめです。
おん

おん