Dune2
とんでもないものを見た。
Dune2は純粋な単体SF作品で、本当にスターウォーズに並ぶくらいのとんでもないインパクトをもたらしてくれたんだと思う。これが映画館で見られたことを誇らしく語れる日が間違いなく来ると思う。
CGを含めたビジュアル、音響が素晴らしいのは当然で、何よりも素晴らしく感じたのが、ドゥニヴィルヌーブがこだわったであろう、オレンジの自然光を背景としたショット。ボーダーランド、ブレードランナー2049でも特徴的なこの絵作りは、何度見ても飽きることのない美しさがある。
あまりにもリアルで、息をする鼻や口に、アラキスの砂を感じてしまうと言っても誇張ではないような素晴らしい映像。
またストーリーも素晴らしく、序盤のポールとチャニがwormを避けるためのステップを練習するシーンでは、彼らは彼らなりの方法でダンスを踊っているのだ。これには本当に痺れた。
優しいポールが、周りに唆され、担がれダークサイドに落ちる様子はさながら、タトゥイーンで育ったアナキン少年が、ダースベイダーへと堕ちていく様子を辿る。彼の導く世界、また彼自身がたどり着く未来を劇場で観られる日を楽しみにしている。