あきしげ

シャークネードのあきしげのレビュー・感想・評価

シャークネード(2013年製作の映画)
3.0
センタ・パラタス!

良かった点。

・ぶっ飛んだ設定を真面目に描く
・フィンの超人的な活躍
・サメ映画の可能性を切り開く

悪かった点。

・低予算だから映像がショボイ
・バー経営でサーファーのフィン
・基本的に超展開

サメ映画の新たなる可能性を魅せた本作。
どうしてもサメ映画に出てくるサメはバケモノばかり。
巨大化したホオジロザメかメガロドンが多い。
しかし、本作はちゃんとしたサメが登場している。
登場というよりは降ってくる。

竜巻とサメの組み合わせをよく思いついた。
しかも、これをよく映画化できたと思う。
それぐらいぶっ飛んだアイディアなのです。
どう考えてもムリがあるけど本作はなぜか説得力がある。

そんなムチャクチャな設定と戦う主人公。
フィンはバーを経営するサーファーのワールドチャンピオン。
この設定を覚えておくと最後には違和感しかない。
なので、特殊部隊出身の元エリート兵士だった。
今は隠居して海辺のバー経営で楽しくのんびり余生を過ごす。
こんな感じの設定を頭の片隅に置けば馴染んできます。

フィンの手にかかれば人喰いサメなど赤子と一緒。
ロープ、銃、チェーンソーは彼にとって手足のようなモノ。
特にチェーンソーは代名詞になりそうな感じ。

ただ、チェーンソーで活躍するスーパーヒーローはその前にいる。
それは『死霊のはらわた』シリーズの絶対的な主人公のアッシュです。
彼こそがチェーンソーマスターであり、本作にフィンは彼に敬意を表していると思います。

本作のフィンはもの凄い怪力である。
それだけじゃなく、生粋の正義漢という面もある。
だから主人公になれると思います。

その代わり元奥さんのエイプリルは自己中。
女の悪い要素を押し固めたような存在。
感情的に物事を捉え、ちょいとだけ活躍するが基本は無能。

でも、フィンを慕う人たちは万能キャラ。
友人のバズ、バーの従業員ノバは万能すぎる。
フィンは周囲の人を超人化させる能力があります。
エイプリルは最後になって彼を認めるので見せ場があります。

サメ映画であるけどフィンの超人映画でもある。
ニューヒーローの誕生にサメたちは震える事でしょう。
あきしげ

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