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リトル・フォレスト 夏・秋のwmのレビュー・感想・評価

4.2
これは非常に良い飯テロ映画…!

夏、じっとりとした霧に沈む村から映画は始まる。何日干していても洗濯物が乾かない湿度。木ベラにカビが生える、仕方ない、薪ストーブだ。ついでにパンを焼く。
このシーンすごく好きで、そこまでの湿度は経験したことがないし、薪ストーブを使ったこともない私でも、身に染みるように温度、湿度が伝わってくるのだ。

秋はごはんがいい。やっぱり夏より美味しそうなものばかり。南蛮漬けは私の好物。栗の渋皮煮は祖母が毎年、栗の季節になったら作って送ってくれる。なんだか渋皮煮が食べたくて仕方がない…。個人的には、アイガモも美味しそうだなぁと思った。

とにかくのんびりしっかり毎日の仕事をこなしつつ、季節に合った生活と食事のできるいち子ちゃん(橋本愛)が素敵だった。作るご飯は美味しそうだし手間がかかってるし、なんて理想的な女性…!
どうにもたまらん田舎感と必要以上に強弱をつけず淡々と描かれる女性の日々が最高の映画でした。
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