毛が生えなくて悩む男子と毛深くて悩む女子の話(以上解説終わり)。
いや誰得だというぐらいどうでもいい話だし(しかも原作押見修造だし)、だいたいあの森のシーンはなんなんだ、ついでに最後のシーンはなんなんだと苦笑しながらも「そういえば小学生のころは毛が生えて悩んでいたなぁ」くだらないことばかり思い出したじゃないか、どうしてくれるんだ、松井。
良かった点と言えば主役の須賀健太がほんとに毛が生えてないような感じだけじゃないか。しかもそれを「それっぽい」演技で「それっぽく」語るだけ。だまされないぞ、松井。この映画は終始「それっぽい」んだよ。
ただヒロインの刈谷はなかなかヴィヴィッドな演技。もう映画にはでないそうだ。残念(芸能活動もしれないらしい)。もったいないなぁ。
最後は邦画あるある絶叫コースターなんでどうなのこれっていう感じで見てしまったよ。許せ。でもここには邦画の悪いとこがいっぱい詰まっている。つまり
①大事じゃないのに大事そうに見せる
②抑えて抑えて発狂が感情表現だと思っている
③なぜかいいとこでスローになる(ペキンパーか!)
④すぐ風景描写(しかも田園、森林など自然)
⑤モブは基本大騒ぎ
見所と言えば「剃れ」「いやだ」の言い合い。でもそれも使い古された邦画の悪弊、意志の疎通ができないので絶叫……ですよ。