北斗星

ヴィオレッタの北斗星のネタバレレビュー・内容・結末

ヴィオレッタ(2011年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます


芸術か?ポルノか?

まだ娘(少女)が母親からされていることを理解できないうちに、写真の被写体にされていた。

すごくビミョーです。

娘が薄々自分たちのおかしさに気付気始める。

明らかに小学校(5年生くらいか?)のクラスメイトから浮きまくっている。露出過多な服装やウェーブのかかった金髪のロングヘア。授業中ポーズのしなを作ったり。



段々、母親から被写体への要求が過激になっていく。

トイレまでカメラを持って追いかけてくる始末。




わたしは一枚だけ、母イオネスコの撮ったエヴァの写真を見たことがある。
だけど、一枚だけじゃポルノかどうか判らない。


娘が嫌がることをする。娘の許可なしに写真集を作ったり、雑誌に載せる。
娘の母親に対する絶対的な愛情を利用している。

娘はネガを自分に返すこと、もうママの玩具にされたくない!とハッキリ意志表示する。



どうだろう。ここまで拒絶されたらアウトでは?
いくら母親が『芸術』だと思っていても、娘を被写体にし、それ(性も含む)を売ってはいけないのではないだろうか‥。
娘は被写体である前に自分の子どもなのだから。



また、例え紙媒体だとしても、一度世に出てしまえば誰かが手に持っているわけで‥。今のSNSへのポルノ流出問題も孕んでいる。そしてそれはまだ少女なのだ。







親子で隣り合い、小窓から同じ景色を見ていた場面のキリトリ方はまるで静止した『写真』だった。皮肉なことに‥。
ただ、唯一ほっこりできるいいシーンだと感じた。
北斗星

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