このレビューはネタバレを含みます
芸術か?ポルノか?
まだ娘(少女)が母親からされていることを理解できないうちに、写真の被写体にされていた。
すごくビミョーです。
娘が薄々自分たちのおかしさに気付気始める。
明らかに小学校(5年生くらいか?)のクラスメイトから浮きまくっている。露出過多な服装やウェーブのかかった金髪のロングヘア。授業中ポーズのしなを作ったり。
段々、母親から被写体への要求が過激になっていく。
トイレまでカメラを持って追いかけてくる始末。
わたしは一枚だけ、母イオネスコの撮ったエヴァの写真を見たことがある。
だけど、一枚だけじゃポルノかどうか判らない。
娘が嫌がることをする。娘の許可なしに写真集を作ったり、雑誌に載せる。
娘の母親に対する絶対的な愛情を利用している。
娘はネガを自分に返すこと、もうママの玩具にされたくない!とハッキリ意志表示する。
どうだろう。ここまで拒絶されたらアウトでは?
いくら母親が『芸術』だと思っていても、娘を被写体にし、それ(性も含む)を売ってはいけないのではないだろうか‥。
娘は被写体である前に自分の子どもなのだから。
また、例え紙媒体だとしても、一度世に出てしまえば誰かが手に持っているわけで‥。今のSNSへのポルノ流出問題も孕んでいる。そしてそれはまだ少女なのだ。
親子で隣り合い、小窓から同じ景色を見ていた場面のキリトリ方はまるで静止した『写真』だった。皮肉なことに‥。
ただ、唯一ほっこりできるいいシーンだと感じた。