老年期に差し掛かった教師が、ある本と出会い、その著者の人生を辿る。
好きです、ジェレミーアイアンズ。しおれたおじ様役がよくハマる。
舞台はポルトガルのリスボン。独裁政権時代の革命運動を通した、友情と恋愛のお話。
話の流れに沿って、本の著者であるアマデウの文中の言葉が時々挿入される。深みのある言葉なんだけど、1回目の鑑賞ではストーリーを追うだけで楽しめるので、2回目の鑑賞でそれらの言葉を噛みしめるのが良いのかもしれない。
お話としてはシンプルだけど、人としての生き方、人間関係について考えさせる味わい深い作品。
役者さんが良い。シャーロットランプリングがミステリアスで屈折したキャラクターを演じていて、面白い。最近亡くなったブルーノガンツも存在感があった。
ゆったり夕暮れ時に観るような、大人向けの映画。