おだんごぱん

リスボンに誘われてのおだんごぱんのレビュー・感想・評価

リスボンに誘われて(2012年製作の映画)
3.9
老年期に差し掛かった教師が、ある本と出会い、その著者の人生を辿る。

好きです、ジェレミーアイアンズ。しおれたおじ様役がよくハマる。

舞台はポルトガルのリスボン。独裁政権時代の革命運動を通した、友情と恋愛のお話。

話の流れに沿って、本の著者であるアマデウの文中の言葉が時々挿入される。深みのある言葉なんだけど、1回目の鑑賞ではストーリーを追うだけで楽しめるので、2回目の鑑賞でそれらの言葉を噛みしめるのが良いのかもしれない。

お話としてはシンプルだけど、人としての生き方、人間関係について考えさせる味わい深い作品。

役者さんが良い。シャーロットランプリングがミステリアスで屈折したキャラクターを演じていて、面白い。最近亡くなったブルーノガンツも存在感があった。

ゆったり夕暮れ時に観るような、大人向けの映画。