爆裂BOX

U.M.A レイク・プラシッド3の爆裂BOXのレビュー・感想・評価

3.0
両親と共にプラシッド湖近くに越してきた少年コナーが、湖で見つけた赤ちゃんワニをペットとして餌付け。2年後、見違えるほど成長したワニは一家をはじめ湖に来る人間に牙をむき…というストーリー。
「U.M.A.レイク・プラシッド」シリーズの正当続編三作目。ちゃんと「2」からの続きになっています。監督は俳優として活動しながら「ゴースト・シャーク」や「シン・ジョーズ」等のトンデモサメ映画監督するグリフ・ファーストが務めてます。
今回主人公になるコリン・ファーガソン演じるネイサンは前作で食われたピッカーマン姉セイディの甥っ子ですが、この人自体はワニ飼う趣味はありません。でも、息子のコナーが湖で見つけた赤ちゃんワニをペットとして餌付けしてしまいます。この一族はワニ見つけたら餌付けしなきゃいけないという本能が遺伝子に刻まれてるとしか思えないですね。一応、友達もできず、両親も仕事にかまけて相手されなくて寂しかったからという理由が同情的な感じで出ますけど、人喰われまくってるから同情どころかこのクソガキがとしか思えませんね。ベビーシッターの犬が食われてベビーシッターも重傷負ったら動揺してましたが、問い詰められたら上記のこと言って逆ギレみたいな態度なのも印象悪い。ただ、両親も両親で、家の肉が無くなってスーパーで万引きしてバレて母親が呼び出されても「お金払えばいいんですよね?」って感じだったり「子供なら一度や二度あるさ」って言ったりモンペ気質で問題あり。万引きバレるシーンでスーパーの店長の「お前は急激に太りすぎている…2分前からな」というセリフはちょっとクスッとした。というかこの主人公達車でワニに襲われて気絶した保安官そのままにして家の中に逃げ込んだり、重傷の女ハンターがワニと戦っている中自分達は浴室に閉じこもったり、結構行動クズいです。
他の登場人物も湖に遊びに来た若者達はおバカな感じだし、彼女を追ってきたストーカー男とかロクな奴がいません。特にストーカー男は彼女の名前大声で呼んでワニ呼び寄せたり銃で誤射したり、いう事聞かなかったりイライラさせます。食われた時は「ワニよくやった!」と思いましたよ。男の彼女はまともだったな。
その中でヤンシー・バトラー演じる密猟者の女ハンターリバは、動物園のキリン撃ったりサイコな所あるみたいだけど、ガイドとして責任感あって、文句言いながらも誰も見捨てようとしなかったり、肩撃たれたり腕噛まれたりして重傷負いながらも銃やナイフで果敢にワニと戦って倒したりと悪役ポジっぽいけど一番カッコよくて好感度高かった。
ワニはCGで表現されてますが、前作と同じくTVMなのでそのクオリティは推して知るべしという感じです。今回も複数出てきて呆気なく倒されますが、リバとの戦いはちょっと見応えあったかも。終盤は主人公達追って街中まで出てきます。スーパーでワニが棚倒してその向こうにいたもう一匹が下敷きになるのは笑った。ワニに食われた犠牲者の生首や死体はちょっとグロいかな。
今回もオッパイサービスシーンあります。後、保安官役でマイケル・アイアンサイドも出演。
ラストは解決してないし落ちてるようで全然落ちてなかったな。
まあ、前作とどっこいどっこいな出来でしたね。