このレビューはネタバレを含みます
なんて哀しい幸せなんだろう。
幸せという存在そのものが、彼女には偽物なのかもしれない。
夫と本音で話すことが出来ず、同僚とも話を合わせるために、言葉のおうむ返し。
先輩に追い詰められて吐露し、ガラスを割って逃げ出した、あれが本当の彼女なのかもしれない。
「お金では自由にはなれない」
当たり前だけど、刺さりました。
分かってるつもりで、私も分かっていなかったのかもしれない。300万のところまでは、少なからずとも共感してる自分がいた。
ラストの出会いは、彼女の最後の「幸せ」だったのかも。
エンドロールに流れるベルベットの曲が、私の中にさらに余韻を残しました。