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パレーズ・エンドのめるのレビュー・感想・評価

パレーズ・エンド(2012年製作の映画)
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「今夜、僕の愛人にならないか」

ベネディクト・カンバーバッチ×上流階級
英国×1900年代
おいしい組み合わせが2つも堪能できて最高でした!

あまり大きな展開もなくゆっくりとストーリーは進んでいきますが、登場人物の心情を丁寧に追っていて分かりやすいドラマでした。

ベネさんは本当に英国紳士がお似合いですね~。この役をやらせたらベネさんの前に出る役者さんはいないのでは?と思うくらいパーフェクト。
ダウントン・アビーはカントリーハウスが舞台だから、こちらでは同時代のロンドンのアパート暮らしを見ることができて良かった。この時代の英国の上流階級を中心とした社会背景も見えて興味深かったです。

クリストファーは生真面目な男だけどシルヴィア目線で見ると中途半端な男だよね。シルヴィアもヴァレンタインもどっち付かずな状況にずっとモヤモヤしていたと思う。奥さんが遊び人なのがそもそもの原因とはいえ、生真面目と言われるクリストファーが初っ端から取り返しのつかない過ちを起こしたのも気になった。

「主人公はシルヴィアじゃん!」と思ってしまうくらい切なかった。シルビアは"かまってちゃん"なんですよね。でも、正直になれないから……

ヴァレンタイン役のアデレイド・クレメンスがとってもキュート!自分の容姿に自信なさげなキャラだけど可憐で美しくて、愛らしかった。これはクリストファーが惚れてもしゃーない。

戦場のシーンは思っていたよりもかなり多かったです。戦争のあれこれより三角関係の浮き沈みをもっと観たかった気がしますが、戦争のシーンはクリストファーの人柄を知るのに重要な役割を果たしていました。

ルーファス・シーウェルの役がしょうもなかった!下ネタの印象しか残らなかった!(笑)
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