爆裂BOX

ハウス・オブ・ザ・デッド2の爆裂BOXのレビュー・感想・評価

3.2
ゾンビのDNAを操作し、死者蘇生の研究を進めていた大学教授が実験に失敗しゾンビ化。次々と学生を襲いゾンビは増殖していく。生存者救出とゼロ号感染者の血液からワクチンを作ろうと考えた政府は部隊を大学に派遣するが…というストーリー。
監督が代わりTVMになったせいかツッコミどころは多数ありますが前作よりも普通のゾンビ映画になっています
主役のエド・クインは飄々としててでもやるときはやるっていう典型的なヒーローキャラだったけど、ヒロインのエマニュエル・ヴォージエのセクシーさは良かったですね。最初に登場するときの黒ドレス姿もセクシーでした。
特殊部隊の隊員たちも個性的で面白かったです。銃持ってるのにゾンビに格闘挑んで噛まれたり、人の声がするからと調べるために単独行動する奴などバカや不注意な奴が多すぎな気もしますが。裸の女ゾンビの死体と写真撮ったり、死体の持ち物漁ったりするバートのゲス野郎ぶりが突出してましたね。新人女隊員役のナディーン・ヴェラスケスが美人だったのでもっと活躍見たかった。
ゾンビも司書ゾンビやゾンビになっても勉強してるやつやアメフトゾンビ等個性的です。人間みたいな泣き声あげて)人を誘き寄せる女ゾンビは「レフト4デッド」のウィッチ彷彿しました。ゾンビメイクも良かったし、頭部破裂やゾンビ解体したりゴア描写も多くはないけど盛り込まれてましたね。
蚊が感染要因になる設定は斬新でしたね。その後活かされることはなかったけど。ゾンビに騒音注意されたりゾンビが投げたボールをキャッチしたりといった小ネタも面白かったです。主人公たちには群がりついても羽交い絞めにしても噛付かないゾンビの空気読めっぷりも笑いました。
ワクチン作る為にゼロ号感染者の血液を入手するという設定や、確保した血液を失ってまた取りに行かねばならない所等「REC2」と似てますね。ゾンビ解体してゾンビの血を全身に塗ってゾンビに紛れて移動するシーンは「ウォーキング・デッド」よりも早かったな。
前作の主人公たちのその後が語られたりと続編としての設定も守ってる所もイイですね。しかしルディーとアリシアがこんな末路をたどるとは…後、前作で斧で両足切られて死んだと思ったキャスパーが上官役で登場するのは驚きました。生き延びてたのか。
ラスボス的な存在があいつになるとは思わなかったな。戦う事は無かったけど。そして全部無駄になってしまうラスト…
最後の世界崩壊予感させるラストはゲームの「3」に繋げようとしたのかな?とも感じました。製作者は3部作にするつもりだったみたいだけどこれで打ち止めになりましたね。
個人的に前作のはじけっぷりが楽しめたのでまともになった分大人しくなった印象うけました。B級ゾンビ映画を見慣れてる人なら充分楽しめる及第点の作品です。こっちもリブートしないかな…